唐時代(7〜8世紀)

体長約 15cm 高約 13cm

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犬の俑です。
中国原産の猟犬・ハウンド犬の一種
「中国細犬」をあらわしたものと思われます。
薄く垂れた耳、無駄のない美しい筋肉、
長い脚、細い頭が特徴です。
唐時代の細犬俑として褐釉や緑釉が
ほどこされたものが複数出土しています。

細犬は、現在では稀少となった犬種ですが
忠誠心・帰省本能・記憶力・嗅覚・持久力など
様々な優れた能力を持つことから、古代より
狩猟犬として重用されたそうです。
後の清朝には乾隆帝のお気に入りの犬を
描いた『十駿犬図』にも登場しています。

前後の脚を繋ぐ土台部分、口、尻尾に
補修のような跡がみられます。
そのほか右耳にカケ、背中に亀裂あり。
(写真の矢印マークをご確認ください。)

いかにも忠実で賢そうな細犬。
名前を付けて愛蔵したい作品です。

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※照明などにより実物の色が写真と
多少異なって見える場合が有りますのでご了承下さい。
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